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歯の移動において確実な固定源の確保が大切です -矯正用インプラント-

2024.07.21

歯の移動において確実な固定源の確保が大切です -矯正用インプラント-

歯科矯正用インプラント(Skeletal Anchorage DeviceまたはTemporally Anchorage Device)は矯正治療の歯の移動の固定源として利用することを目的に、歯槽骨あるいは顎骨に埋入・植立されるインプラントの総称です。
歯列矯正治療では、各歯の歯冠部に矯正力を付与し歯周組織の中で歯根の移動を行います。歯根の望ましい移動を達成するためには、固定源の確保が極めて重要です。
これまでの矯正治療では他の歯に固定源を求めることが多く、副作用として固定源となる歯の好ましくない移動が起こることが問題でした。
矯正用インプラントの出現は歯の移動の絶対的な固定源を提供することにより、矯正歯科臨床に大きなパラダイムシフトをもたらしたと言っても過言ではありません。